シンクロファウンテンと呼ばれる技のアニメーションを見てください。左右の手で同時にボールを投げています。これも今までと同じようにサイトスワップで表せるか、考えてみましょう。
まず、投げのテンポを紙に書きます。
カスケードとは投げのテンポが違うので架空の投げを補いたいところですが、どうやっても補えません。
もし、左右の投げが少しだけずれていて
こうなっていれば、むりやり架空の投げを補ってあげて、矢印をつなげて
というように「12・12・0・0・0・0」などと擬似的に表せない事もありませんが、すっきりしません。どうやらシンクロパターンのときだけ違う表し方で記述した方がよさそうです。例えば両手で投げる動作を1サイクルと数えて、こんな感じで表してみてはどうでしょうか?
(2サイクル, 2サイクル)
かっこの中身のうち、「 , 」をはさんで左側は左手、右側は右手の「投げ」がそれぞれ何サイクル後の「投げ」につながるかを表します。それぞれ2サイクル後の「投げ」につながっているので上記のようになります。これならシンクロパターンを表せそうです。
しかし、シンクロパターンの中にはこのように左右の手でボールを入れ替えるものもあります。そういう投げ方は
(2サイクルx, 2サイクルx)
というように「x(クロスの意味)」をつけるとよいでしょう。今見たアニメーションのパターンはクロスしない投げ方とする投げ方を交互にしているので「(2サイクル, 2サイクル)(2サイクルx, 2サイクルx)」と表せます。
ところで、通常のファウンテンとシンクロファウンテンを見比べると画面半分のボールの動きが同じなので、「4」と「2サイクル」は関連しているように見えます。「サイトスワップの数字」はカスケードと同じリズムで投げる前提でのみ定義されるので「サイクル数」とは別物ですが、記述をすっきりするための便宜上「2サイクル」の代わりに「4」を流用し、(4,4)のように表すことがあります。同様に「1サイクル」には「2」、「3サイクル」には「6」を流用でき、一般的にはサイクル数の2倍のサイトスワップの数字を流用できます。
※ただし、実際にパターンを想像するときにはサイクル数の方がわかりやすいので、シンクロパターンのサイトスワップを見たときは頭の中で2で割ってサイクル数に直してパターンを想像しましょう。
「シンクロパターンはかっこ、およびサイクル数を使って(2サイクル,2サイクル)のように表すことができます。」
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