「サイトスワップ」という言葉を知ってますか?あるいはジャグラー達が「441」だとか、よくわからない数字をしゃべっているのを聞いたことがあるのではないでしょうか?それが理系ジャグラーの秘密兵器「サイトスワップ」なのです。
「サイトスワップ」とは、ボールジャグリングのパターンを記述する数字のことです。ジャグリングの技を口で表現することは非常に難しいのですが、この「サイトスワップ」というやつを使ってやると赤の他人どうしでも技の内容を簡単に伝えることができますし、さらにはコンピューターシュミレーションソフトに自分の思っている技をやらせることができます。
ボールを投げるという動作に注目してみます。たとえば3ボールカスケードは
というふうに表したりできます。右手から順番に、右・左・右・・と投げている動作をそのまま図に描いています。(3ボールカスケードのアニメーションを参照)
ところで、最初に右手で投げたボールはいつ左手に届いて左手の「投げ」につながるのでしょうか?上の図だけからはそのことがわかりません。
3ボールカスケードの場合、3つ後の「投げ」につながる(アニメーション参照)ので、
こんな感じになります。
では、同じようにして、投げるボールすべてを矢印でつなげてみましょう。
このようになります。これで、どのようなタイミングで投げて、そのボールがどのようにつながっているのかを表すことができました。
さて、ここで、この「3つ後の『投げ』につながる矢印」を描く代わりに、次のようにして表すこともできます。
もう矢印は必要ありません。矢印を見なくても3という数字を見れば、そこで投げたボールが、3つ後の「投げ」につながることがわかります。
すなわち、「3(右)・3(左)・3(右)・・と投げる」と言えば3ボールカスケードを数字で言い表わすことができるのです。
「3・3・3・・と投げる」と言ったり、これをまとめて「3を投げる」と言ったりしますが、この数字がサイトスワップなのです。
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